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さらに進むと、ついに、小泉八雲が愛した石狐に会えます。
当時と違う場所にあり今はこの様に小屋囲いの中に静かに納められています。札には、「石狐 小泉八雲は好んで当社に参拝散策しましたが、当時数千もあった石狐の中で、特にこれをほめていたといいます」とあります。この石狐は、城山稲荷神社の神宝である木狐を基に制作されたのかも知れません。木狐は名工小林如泥の作で、いずれにせよ小泉八雲の審美眼に感服するばかりです。この狐たちを復元してぜひ元の場所に! |
せっかくの写真なので、まずは、傷みが目立たない構図で撮っています。左から。 |
同じく右から。前足と後ろ足との間隔が狭く「シャン」とたっています。しっぽもバランスよく、全体として非常に調和がとれていて、かつ、「おもしろみ」と「おもむき」が感じれられます。 |
彫りが不鮮明なのは、もともと浅かったのと、長年の風雪の影響の両方と考えられます。口も左先が欠けています。 |
大きなヒビが入っているのがおわかりでしょうか。随神門から石狐を移動した職人さんによると、また移動すれば、手足がもげてぼろぼろになり、まず元通りにならないだろう、とのことです。また、この手のものは、外観以上に内部に大きなヒビ割れがあることがあるそうです。 |
右から見るときと、左から見るとき、日差しの具合、などによって、様々な表情を見せてくれます。匠の技に感服。 |
左から。右後足が欠損しています。右前足にも大きなヒビが。 |
日差しによって全然雰囲気が異なります。遠くを見つめているような静寂さがあります。 |
足部分を接写。左足部分にも大きなヒビが入っています
。 |
台座部分。一体かどうか確認していませんが、特に湿気の多いところなので傷みやすいです。 |
右側から。右足はこちら側からも大きなヒビが確認できるので、全体的に非常にもろくなっていると推察されます
。 |
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