June 17, 2004

作業初日

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最初は切り出したばかりの一体300kgの来待石でした。
水分を含んでいるので、ぬれた感じがします。

来待石とは、島根県東部の来待地区から産出される砂岩です。
加工しやすく、苔が良くなじむので、この地方だけでなく、全国的に人気があります。
反面、風化しやすく傷みやすいです。
なお、時代劇に出てくる茶色の水瓶(この地方では、はんど、といいます)は、島根県西部の石見焼(いわみやき)でして、北前船で全国に流通したものですが、この茶色の釉薬は来待石を粉にしたものです。

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先代藤井賢翁と現社長(息子さん)のコラボスタートです。

July 28, 2004


最初期の工程です。立方体の来待石(きまちいし)を粗く削っていきます。


職人技です。台となる部分は、細かく飾り彫りがされています。


横から。左側が前になります。


後ろから。尻尾となるぶぶんです。


このたびお世話になる松江市北堀町 藤井石材店の当主、藤井賢さんです。
この道68年のベテランです。穏和な人柄の中に、筋の通った職人気質がにじみ出る3代目です。


同じく、4代目の藤井和雄さんです。八雲が時代を超えて町民をつなげているように、今回の作業は親子の共同作業です。

June 30, 2004


すこし輪郭がはっきりしてきました。